GERD診療の最前線 胃酸逆流への対応
GERDの治療 GERDの内視鏡治療の現状と将来展望
小澤 壯治
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1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
胃食道逆流
,
消化器系内視鏡法
Keyword:
Gastroesophageal Reflux
,
Medical Illustration
,
Endoscopy, Digestive System
pp.633-639
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007018837
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胃食道逆流症に対する内視鏡的治療は3つのカテゴリーに分類できる。第一のカテゴリーは噴門部に雛壁を形成する方法でELGP法、Full Thickness Plicator法、Endoscopic Suturing Device法が、第二のカテゴリーはLES領域の筋層を変性させる方法でStretta法が、第三のカテゴリーはLES領域に異物を挿入する方法でEnteryx法とGatekeeper法がある。治療成績については、症状と酸逆流の改善はほぼすべての方法で認められる。PPI中止率は70%前後の成績が多い。臨床使用されている手技は、有効性と安全性の点からELGP法、Full Thickness Plicator法、Stretta法の3種類に絞られた。今後、新しい治療法も含めてすべての治療法は、短期および長期の有効性、安全性、手技の容易性、費用、患者の希望などの観点から科学的な検証が進められ、淘汰されるであろう。
©Nankodo Co., Ltd., 2006