発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006131500
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僧帽弁狭窄症(MS)は,変性,硬化により狭小化した僧帽弁により,左室流入血流が阻害されることによって左房圧が上昇し,心房細動,心不全を呈するようになる.聴診ではS1の亢進,僧帽弁開放音(OS),拡張期ランブル音が特徴的である.心エコーでMSの確定診断と重症度判定ができる.MSはリウマチ熱発症後10~30年後に発症し,発症後は急速に症状が進行し,無治療では予後不良である.内服加療は利尿薬を使用し,心房細動のときはdigoxinなどで心拍コントロールを行う.心エコーによる弁評価や症状に従って,弁狭窄の解除法を選択する.現在では経皮経静脈的僧帽弁交連切開術(PTMC)が第一選択で,開心術に直視下交連切開術(OMC),僧帽弁置換術がある
©Nankodo Co., Ltd., 2006