発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127522
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スルホニル尿素(SU)薬およびグリニド薬はインスリン分泌促進作用を有するが,グリニド薬のインスリン分泌はSU薬より短時間・速効性である.SU薬を2型糖尿病患者に投与した場合,血糖を確実に低下させるが,低血糖および体重増加をきたしやすい.そのため,SU薬の適応は非肥満2型糖尿病である.グリニド薬は食後高血糖を改善するが,その血糖降下作用はSU薬より弱いので,いわゆる軽症2型糖尿病が適応となる.SU薬の低血糖の頻度は高い.とくに作用時間の長いSU薬は,遷延性低血糖に注意すべきである.SU薬,グリニド薬にて目標とする血糖コントロールが得られない場合,作用の異なる経口血糖降下薬の併用を考慮すべきである
©Nankodo Co., Ltd., 2006