発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127524
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αグルコシダーゼ阻害薬はインスリン分泌を促進せず,食後の血糖状態を改善する薬剤であり,1型糖尿病の食後過血糖にも有用で,心血管病変発症のリスクファクターにも好影響が期待されている.食後の過血糖の認められる症例が適応となるが,あくまでも食事療法の厳守が最優先される.STOP-NIDDM trialではacarbose 4年間投与により,2型糖尿病の発症が有意に抑制され,高血圧,心筋梗塞,脳梗塞の発症も抑制された.GLP-1(glucagon like peptide-1)は,高血糖下でインスリン分泌促進作用をもつホルモン(インクレチン)の一つである.αグルコシダーゼ阻害薬の投与により,GLP-1の分泌が亢進するとの報告もある
©Nankodo Co., Ltd., 2006