発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127523
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インスリン抵抗性改善薬であるmetforminとチアゾリジン誘導体は,2型糖尿病において,軽~中等症で肥満などのインスリン抵抗性を示す場合に適応となる.両者とも血糖低下以外に,動脈硬化,心血管障害の予防の効果を有する.metforminは肝を,チアゾリジン誘導体は筋肉を主な標的臓器とし,それぞれ異なった作用メカニズムを有し,また副作用も異なる.これらの特徴を理解して2型糖尿病の治療を行うと同時に,日本人での両者の動脈硬化防止などの臨床効果に対する前向き臨床治験が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006