糖尿病マネージメントup-to-date
マネージメントの実際 経口糖尿病薬
駒津 光久
1
,
山内 恵史
,
相澤 徹
1信州大学 加齢総合診療科
キーワード:
Biguanides
,
Alpha-Glucosidases
,
Sulfonylurea Compounds
,
血糖降下剤
,
糖尿病
,
Mitiglinide
,
Nateglinide
,
Thiazolidinediones
Keyword:
alpha-Glucosidases
,
Biguanides
,
Diabetes Mellitus
,
Hypoglycemic Agents
,
Sulfonylurea Compounds
,
Thiazolidinediones
,
Nateglinide
,
Mitiglinide
pp.18-24
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008078748
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経口血糖降下薬は、インスリン分泌刺激薬(スルホニル尿素薬と速効性インスリン分泌促進薬)とインスリン抵抗性改善薬(ビグアナイド薬とチアゾリジン誘導体)、αグルコシダーゼ阻害薬に分類される。インスリン分泌刺激薬は非肥満・インスリン分泌障害の患者に、インスリン抵抗性改善薬は肥満・インスリン抵抗性の患者に、それぞれ第一選択となるが、2型糖尿病では分泌障害と抵抗性が共存するので両者の併用を要することが多い。副作用として、インスリン分泌刺激薬で低血糖、ビグアナイド薬で消化器症状、チアゾリジン誘導体で浮腫などがある。厳格な血糖管理が細小血管症を抑制することは確立されており、さらに、インスリン分泌を刺激しない3種類の薬剤では大血管症(動脈硬化性病変)の抑制が期待できる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008