発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006094796
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喘息の診断を確実に行うことは,早期介入治療を行ううえでも重要である.症状,身体所見では喘鳴の確認が重要であり,夜間~早朝の喘鳴症状の問診,強制呼出を含めた注意深い聴診を心がける.咳のみを呈する咳喘息や咳が主体の咳優位喘息も少なくないので見逃さないようにする.スパイロメトリーではFEV1,1秒率,ピークフローが正常範囲のことは少なくなく,末梢気道病変の指標やフローボリュームカーブの形状にも注意する.鑑別診断には,中枢気道の腫瘍・結核・異物,心不全,vocal cord dysfunction,COPDなどが重要である.咳のみの例では慢性咳嗽の鑑別診断を行う
©Nankodo Co., Ltd., 2006