発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006094798
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喘息は,アレルギー関連の検査を行っても結果が陰性となる非アレルギー性の喘息も多い.とくに成人発症のいわゆる内因性喘息では,総IgEの値も高くなく,特異的な抗IgE抗体も検出されないのが一般的である.しかし喘息は,アレルギー性鼻炎,花粉症,アトピー性皮膚炎などほかのアレルギー疾患との合併例は非常に多く,また,ハウスダストや花粉などの減感作療法の際にも,アレルギー検査は重要かつ不可欠といえる.本稿では,まずアレルギーをタイプ別に分類記述したうえで,その中で喘息ともっとも関連の深いI型アレルギーの検査法について,血清総IgE抗体値,抗原特異的血清抗IgE抗体価,ヒスタミン遊離試験,そして抗原吸入誘発試験について記述した
©Nankodo Co., Ltd., 2006