発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006094794
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気管支喘息をはじめとするアレルギー疾患は,遺伝素因と環境要因とが影響し合い発症する多因子遺伝子疾患とされている.気管支喘息は,数多くの遺伝素因とさまざまな環境要因が複雑に絡み合って喘息発症を規定している.遺伝的要因の解明は,以前は不可能と思われていたが,近年,高速大量タイピング法の確立により広範囲な候補領域からの絞込みが非常に簡易となった.急速に各アレルギー疾患のSNPマップを用いた体系的症例-対照相関解析によりアレルギー疾患の原因が解明されつつある.本稿ではアレルギー疾患,とくに喘息に焦点を絞り,これまでの研究の流れと今後の展望について紹介する
©Nankodo Co., Ltd., 2006