発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006094807
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内科医にも知ってほしい小児喘息治療の知識について,新しい小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005(JPGL2005)をもとにまとめた.小児喘息治療は年齢を考慮し進めることが必須で,早期診断・治療,環境整備,アレルゲン除去,適正な長期管理,急性発作対応が基本となる.乳幼児喘息のテオフィリン薬の適応,急性発作対応などについて,従来のガイドラインと変更があり,注意が必要である.小児喘息長期管理の薬物療法は,成人同様吸入ステロイド薬など抗炎症作用ある薬剤を基本とし,長時間作用性β2刺激薬は追加治療として選択され,症状が安定したら投与を中止する.全身性ステロイド薬投与が月3日以上必要な場合は,専門医への紹介が勧められる.乳児喘息の早期診断・治療の重要性,思春期喘息の理解についても解説した
©Nankodo Co., Ltd., 2006