発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006078110
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72歳男.患者は発熱を自覚し,その後,右後大腿部の有痛性腫瘤を自覚した.切開排膿術を受けたが改善せず,Nocardiaが検出された.筋膿瘍同定の結果,Nocardia cyriacigeorgicaと同定され,ST合剤を経口投与,自発痛と膿瘍も消失し,ドレナージチューブを抜去した.以後,画像所見上においても良好で,症状は著明に改善した.尚,Nocardiaの侵入経路として肺を疑い,気管支鏡を行ったが感染経路を示唆する所見は得られなかった.また,頭部MRI上,脳膿瘍を示唆する所見は認められなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005