発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006016596
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
内視鏡治療は食道腫瘍性病変に対する治療法の中でもっとも侵襲が少ない治療法である.外科的治療や放射線化学療法の侵襲性の問題から,現在はm3,sm1表在癌まで内視鏡治療の適応拡大が容認されつつある.内視鏡治療には切除法と組織破壊法がある.組織破壊法はEMRが困難な症例に適した治療法である.EMRは簡便な治療法として広く普及したが,遺残・再発が問題となることがある.ESDは遺残・再発を減少させ,また詳細な病理組織学的診断を可能にする質の高い治療法である.おのおのの手技の利点と欠点を理解し,病変の特徴や術者の内視鏡技術に見合った治療法の選択が重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005