発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006012505
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CA-MRSAは,いわゆるMRSA(HA-MRSA)とまったく異なるプロファイルを有する.市中感染におけるMRSAはほとんどがHA-MRSAであり,CA-MRSAの頻度は少ない.しかしCA-MRSAは病原性が高いため感染症を発症すると致死的になりうる.CA-MRSAはHA-MRSAのように多剤耐性ではなく,抗MRSA薬以外にclindamycinやテトラサイクリン系が有効となりうる.oxacillin以外のβラクタム薬に感受性を示すこともあるが,臨床的な有効性は低いとされ使用すべきではない.スポーツなど他人と濃厚に接触をしうる場合は,創傷皮膚の保護と清潔に注意が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005