発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006012493
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近年,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)など,グラム陽性菌の耐性化が臨床的に問題になっている.これら耐性菌をターゲットにして,オキサゾリジノン系のlinezolidならびにケトライド系のtelithromycinが開発された.linezolidは,細菌の蛋白合成過程の早期段階を標的とし,MRSAやバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)といった多剤耐性菌に対して良好な抗菌力を発揮する.telithromycinは,PRSPに高い抗菌活性を有するとともに,抗菌スペクトルは非定型病原体までカバーしており,市中肺炎の治療薬として期待されている
©Nankodo Co., Ltd., 2005