発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006012506
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新規の抗真菌薬にはキャンディン系のmicafunginと,アゾール系のvoriconazoleがある.micafunginの有効菌種は,わが国の2大病原真菌であるCandida属とAspergillus属にほぼ限定されている.micafunginの特徴は細胞壁合成阻害であり,それ以外の抗真菌薬と作用機序が異なっているため,micafunginと他抗真菌薬との併用が理論的には有用と考えられる.voriconazoleは侵襲性アスペルギルス症における無作為化比較試験の有効性において,はじめてamphotericin Bにまさった抗真菌薬である.voriconazoleには,眼症状など独特な副作用があるが,一過性のものと理解されている
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