発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005253154
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
intravascular lymphoma(IVL)は腫瘍性B細胞を主として小・中血管内に認める.本邦IVLは従来,疾患特異的とされた神経学的異常や皮膚浸潤を認めることが少なく,骨髄浸潤と血球貪食症候群の合併に特徴づけられる.本病態をAsian variant of IVLと命名し,早期診断・治療のため,診断基準を作成した.中高齢者に原因不明の発熱や神経学的異常を認めた場合,IVLは重要な鑑別疾患である.診断には浸潤の可能性が高い臓器より生検を試みるべきであるが,まず骨髄検査が推奨される.本邦IVLの予後不良因子として,化学療法の未施行,高齢(>60歳),および血小板減少(<10×10^4/μl)があげられる
©Nankodo Co., Ltd., 2005