変わりゆくリンパ腫の診断と治療-一般外来での初発症状から最新治療まで リンパ腫の診断
診断の難しいリンパ腫
島田 和之
1
1名古屋大学 大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学
キーワード:
意識障害
,
骨髄検査
,
鑑別診断
,
生検
,
発熱
,
免疫組織化学
,
リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性
,
CD20抗原
,
リンパ腫-末梢性T細胞性
,
Chemokine CXCL13
,
リンパ腫-血管内
,
Neuroprotectin D1
Keyword:
Biopsy
,
Bone Marrow Examination
,
Consciousness Disorders
,
Diagnosis, Differential
,
Fever
,
Immunohistochemistry
,
Lymphoma, Large B-Cell, Diffuse
,
Lymphoma, T-Cell, Peripheral
,
Antigens, CD20
,
Chemokine CXCL13
,
Protectin D1
pp.1291-1295
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016244769
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悪性リンパ腫のなかには,血管内大細胞型B細胞リンパ腫のように一般的に腫瘤性病変を欠く病型が存在する.進行性の病態を呈する不明熱の鑑別疾患として,血管内大細胞型B細胞リンパ腫を念頭に置くことが重要である.悪性リンパ腫のなかには,ときに単回のリンパ節生検では確定診断にいたらない症例が存在するため,疾患が疑われる際には慎重な経過観察が必要とされる.悪性リンパ腫の病態はきわめて多彩であるため,病態に応じた診療を進めることが重要である.
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