発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005253155
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マウス抗CD20抗体と放射性同位元素をつないだ放射性免疫療法の臨床試験が国内でも進行中である.β線を放出する90Yは外来治療が可能で,1回投与でも5年間寛解を維持している患者も米国より報告されている.抗CD22抗体ならびに,それに毒素を結合した免疫毒素が開発中である.抗体が抗原と結合後internalizationを生ずるので,毒素を細胞内に輸送し,有効な細胞死が得られる.モノクローナル抗体の構築を改変して,腫瘍標的抗原と免疫系エフェクター細胞上の抗原とを認識し,有効な免疫反応を誘導するbispecific抗体がHodgkin病治療薬として開発されている.腫瘍B細胞を標的とした抗HLA-DR抗体のように,免疫エフェクター機構を要さない抗体が出現している
©Nankodo Co., Ltd., 2005