発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005253145
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放射線治療は,化学療法とは異なる作用機序を有し,悪性リンパ腫病巣を制御するのに有用である.WHO分類で規定される疾患別に,放射線治療の果たす役割は異なる.限局期の低悪性度リンパ腫は,低線量照射により長期間の無病生存が得られる.限局期の高悪性度リンパ腫は,全身治療後に放射線治療を加えることにより局所制御率が高まり無病生存率が向上する.照射野は,病巣部と周囲の進展予測領域を含む範囲が一般的である.進行期例では,巨大病巣や全身治療後の残存病巣に対して,放射線治療が行われることがある.有害反応は軽症である
©Nankodo Co., Ltd., 2005