発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005253141
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新WHO分類では濾胞性リンパ腫はgrade 1,2,3に分類されている.前二者は低リスク群に,後者は中リスク群に分類される.濾胞性リンパ腫の治療は無治療経過観察から造血幹細胞移植まで幅広い選択があり,標準的治療法は確立されていない.rituximabを化学療法に加えることで治療成績の向上が報告されており,今後標準的治療となる可能性がある.臨床的な5つの因子からなるFollicular Lymphoma International Prognostic Index(FLIPI)や,マイクロアレイ法による腫瘍微小環境の解析など,新しい濾胞性リンパ腫の予後予測モデルが提唱され,今後これらの予後因子を組み込んだ症例ごとの新しい治療法の確立が期待される
©Nankodo Co., Ltd., 2005