発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005134945
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62歳女.主訴は発熱,咳嗽,皮下腫瘤.胸部X線,胸部CT,気管支肺生検にて,肺の腺扁平上皮癌と診断した.心電図ではI・II・aVF・V4~V6に陰性T波の出現を認め,心拍同期MRIでは左室腔に突出した内部不均一な腫瘤影が認められた.以上より,心臓の腫瘍性病変が,新たに出現した心電図変化に関与していると考えられた.更にCT・MRIにて脳・両副腎・脾臓への転移と考えられる腫瘤を認め,全身に多発転移を伴った肺の腺扁平上皮癌と診断した.病変の広がり,全身状態から保存的に加療し,永眠された
©Nankodo Co., Ltd., 2005