発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005191651
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63歳女.胃潰瘍と鉄欠乏性貧血の治療中に右下腹部痛が出現し,大腸内視鏡検査で上行結腸から回盲弁への全周性腫瘍を認め入院となった.入院後の画像検査では心嚢液貯留と右房内の腫瘤状陰影を認めた.3度房室ブロックと心タンポナーデを呈し,心嚢ドレナージ術及び心嚢液細胞診を行ったが,performance statusが著しく低下した.家族の希望により対症療法のみで経過観察となったが,全身状態が悪化し,心不全で死亡した.剖検により,腸管壁全層にびまん性大型異型リンパ球の浸潤,増殖を認め,悪性リンパ腫と診断された
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