発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005130157
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58歳男.直腸癌手術後の経過観察目的に施行された上部消化管内視鏡検査で異常を指摘され入院となった.内視鏡検査で胃体上部後壁に14mm大の粘膜下腫瘍様隆起病変を認めた.超音波内視鏡検査で同病変は第3層(粘膜下層)を主座とする強い低エコー域として存在し,類円形の低エコーの集合という濾胞様構造を呈していた.噴門側胃切除術を施行し,病理組織学的に胃リンパ球浸潤性髄様癌と診断した.手術標本のパラフィン切片を用いて,EBV(Epstein-Barr virus)潜伏感染に特異的なEBV encoded small RNAを標的とするin situ hybridizationを施行したところ,多数の腫瘍細胞核が染色された
©Nankodo Co., Ltd., 2005