発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005108616
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重症心不全に対する新しい治療法として,心筋再生型治療法が注目されつつある.心筋細胞は,他の増殖細胞と異なりterminal differentiationを呈する心筋細胞はほとんど分裂しないため,不全心筋において障害を受けた心筋細胞は最終的にアポトーシスなどにより死滅しその数は減少する.しかし,最近,心筋細胞などによる心筋への細胞移植は心機能を改善することが報告され,筋芽細胞による細胞移植の臨床応用も開始されている.そこで,本稿では重症心不全に対する再生型治療について,細胞移植や組織工学による重症心筋症に対し,自己細胞を用いた心筋再生治療法をわれわれの検討を交えて報告する
©Nankodo Co., Ltd., 2005