発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005108598
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心筋症の診断に,病歴(医療面接)と身体所見は重要である.肥大型心筋症,拡張型心筋症,その他の心筋症により徴候は異なる肥大型心筋症においては家族歴の詳細な聴取が非常に重要である.肥大型心筋症の徴候には胸部圧迫感,動悸,失神などがある.拡張型心筋症の徴候には心不全に伴うものと不整脈によるものがある.拡張型心筋症の症状としては,易疲労感,労作時呼吸困難,動悸などがあり,身体所見は,湿性ラ音,III音,IV音の聴取,汎収縮期雑音,頸静脈怒張,肝腫大,下腿浮腫などがある.特定心筋症の症状と身体所見の特徴はそれぞれの原疾患の特徴に起因する
©Nankodo Co., Ltd., 2005