特集 一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
心筋症の診断と治療 現状と今後の展望 心筋症の遺伝子診療
久保 亨
1
1高知大学 医学部老年病・循環器内科学
キーワード:
心筋疾患
,
心筋症-拡張型
,
心筋症-収縮性
,
心筋症-肥大性
,
変異
,
不整脈原性右室異形成
,
遺伝学的検査
Keyword:
Arrhythmogenic Right Ventricular Dysplasia
,
Cardiomyopathy, Dilated
,
Cardiomyopathy, Hypertrophic
,
Cardiomyopathy, Restrictive
,
Cardiomyopathies
,
Genetic Testing
,
Mutation
pp.485-490
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021196016
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<Headline>1 心筋症の原因遺伝子は数多く同定されてきたが、遺伝子診断の診療への利用は限定的な状況である。2 現時点において遺伝子診断は、家族内スクリーニングによる早期診断、二次性心筋症の鑑別、一部の予後予測に有用であることが報告されている。3 次世代シークエンサーの利用で遺伝子診断における従来の課題が解決する一方で、同定されたバリアントの病因性の検討の重要性が増してきており、臨床情報にリンクした遺伝子解析結果の収集と日本人バリアントのデータベース構築が必要である。
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