発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005108600
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核医学検査では非侵襲的かつ生理的に,種々の機能診断が可能である.心筋症の診断においては補助的な役割が中心となるが,重症度,治療効果,予後の評価などにも有用な情報を提供する.とくに拡張型心筋症においては,β遮断薬などの治療効果や心事故の予測に,心臓交感神経機能評価法である123I-MIBG心筋シンチグラフィの有用性が高いことが報告されている.近年,心電図同期心筋SPECT法が登場し,心筋血流と心機能の同時評価や左室形態の3次元表示が可能となり,核医学検査の適応がさらに拡大することが期待される.病態に応じて適切な核種や検査法を選択することにより,核医学検査は心筋症の評価に数多くの有益な情報をもたらす
©Nankodo Co., Ltd., 2005