発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005108053
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抗リウマチ薬使用の一般化により薬剤性肺障害は避けては通れない問題である.非ステロイド系抗炎症薬なども薬剤性肺障害の原因となりうる.薬剤性肺障害の診断は困難なこともあり,カリニ肺炎などの感染症との鑑別を要する.methotrexate肺炎では,咳嗽・発熱・息切れで発症し,著明な低酸素血症を認める.画像上,すりガラス影が特徴的である.適切に治療されれば予後はよい.leflunomide肺炎は画像上,びまん性肺胞障害を示唆する所見を示す症例を認める.もともとの間質性肺炎の合併症例でリスクが高いといわれている.比較的早期より処置されても,死亡率が高い.薬剤性肺障害においては,その診断から治療まで関係各科の連携が重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005