発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005102256
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61歳男.55歳時に易疲労感を主訴に近医受診し,免疫芽球性リンパ節症および寒冷凝集素による溶血性貧血と診断された.化学療法を受け,寒冷凝集素価は正常化していた.今回,降雪時の農作業後に両手末節指が暗紫色になり,冷感・疼痛を生じ入院となった.寒冷凝集素価が上昇しており,手指の血管造影検査で左第2~4指,右第2~5指の固有指動脈以遠の血管が描出されないことから,寒冷凝集素により固有指動脈閉塞をきたし疼痛を生じたものと判断した.抗凝固薬,抗血小板凝集阻害薬,末梢血管拡張薬などの投与を行い,症状は改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2005