特集 血液検査で偽高値・偽低値に遭遇!その時あなたはどうしますか?
事例をもとに解釈・対応を学ぼう 寒冷凝集による赤血球数偽低値
槇 亮介
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院 臨床検査医学科
キーワード:
自動分析
,
赤血球計数
,
検査予測値
,
寒冷凝集素
Keyword:
Erythrocyte Count
,
Autoanalysis
,
Predictive Value of Tests
,
Cold Agglutinins
pp.1248-1251
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022034454
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自動血球計数装置ではさまざまな要因により正確な検査結果を得られない事例があり、その要因の一つに寒冷凝集素があります。寒冷凝集素は、低温下で活性を示すIgMクラスの自己抗体であり、赤血球を凝集させることで赤血球数は偽低値、また平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)は偽高値を呈します。本稿では、寒冷凝集素が血球算定に及ぼす影響やその対応について解説します。
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