発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002093783
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68歳男.主訴は発熱.66歳時,前立腺肥大症の既往歴がある.入院時ポリクロナール高γ-グロブリン血症を認めた.胸部CTで両側縦隔・肺門部リンパ節腫脹,腹部CTで大動脈傍・腸間膜に1cm前後のリンパ節腫脹などを認めた.上部消化管内視鏡所見では幽門部前庭に緊満した周提状の隆起を伴い辺縁のシャープな潰瘍を認めた.又,リンパ節生検結果はIBLに合致したためCHOP療法7クール行い完全緩解となった.5ヵ月後腋窩リンパ節の再腫脹により再発したが,再び化学療法を行い,完全緩解となった.治療後消化管内視鏡所見では陥凹のみとなり,生検にてもリンパ腫細胞の浸潤を認めなくなった
©Nankodo Co., Ltd., 2001