発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003072304
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54歳女.胸部不快感,嗄声を自覚し受診した.胸部単純X線像で大動脈弓に接した辺縁軽度不整な円形の腫瘤陰影を認めた.肺癌を疑い,気管支鏡検査施行するも可視範囲内に異常はなく,経気管支的肺生検で得られた検体も正常粘膜であった.Percutaneous Hydrodynamic Thrombectomy Systemハイドロライザー(thrombectomy catheter)を用いて吸引細胞診を行った.画像診断及び細胞診より肺動脈原発肉腫と術前診断し,準緊急的に手術を施行した.病理所見から,肺動脈原発平滑筋肉腫と最終診断した.その後2年以上再発は認められていない
©Nankodo Co., Ltd., 2002