経験と考察
Balloon kyphoplasty術後に隣接椎体骨折をきたす矢状面パラメータについての検討
佐藤 雄亮
1
,
佐野 茂夫
,
中尾 祐介
,
森井 次郎
,
藤本 陽
,
柏原 康佑
,
安野 雅統
1三楽病院 脊椎脊髄センター
キーワード:
X線診断
,
危険因子
,
骨盤
,
術後合併症
,
脊椎骨折
,
脊柱
,
ロジスティックモデル
,
バルーン椎体形成術
,
アラインメント
Keyword:
Risk Factors
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Pelvis
,
Spine
,
Logistic Models
,
Spinal Fractures
,
Kyphoplasty
pp.1045-1048
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017399261
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単一施設でBalloon kyphoplasty(BKP)を施行した椎体骨折患者41例(平均年齢79.6歳)を対象に、術後の隣接椎体骨折(AVF)と全脊椎矢状面アライメントとの関連について検討した。その結果、術後3ヵ月以内にAVFを認めたものは9例(22.0%)であり、有意差はなかったものの骨盤の代償が大きい症例、矢状面アライメントの悪い症例でAVFをきたす傾向がみられた。ロジスティック回帰分析では、術後AVF発症に最も関与する危険因子は骨髄傾斜(PT)と正常PTとの比率(PTR)であることが明らかになった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017