骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その1)
脊椎 高度な骨粗鬆症を伴う例 骨粗鬆症性椎体骨折に対する手術適応の変化による治療効果の検証
山田 圭
1
,
佐藤 公昭
,
井上 英豪
,
横須賀 公章
,
坂本 亜沙美
,
志波 直人
1久留米大学 整形外科
キーワード:
術後合併症
,
脊椎骨折
,
脊椎固定術
,
日常生活活動
,
外科的減圧
,
治療成績
,
バルーン椎体形成術
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Postoperative Complications
,
Spinal Fusion
,
Spinal Fractures
,
Decompression, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Kyphoplasty
,
Osteoporotic Fractures
pp.230-234
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017077798
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骨粗鬆症性椎体骨折に対し手術的治療を行った44例(男17例、女27例、平均年齢73歳)を、2005年4月~2013年12月の22例(前期群)と2014年1月~2015年8月の22例(後期群)に分け、骨折高位、骨粗鬆症に対する治療歴、基礎疾患、手術適応、発症~手術までの期間、手術術式を2群間で比較検討した。疼痛のみで手術を選択した症例は前期群4例から後期群11例へ有意に増加し、発症~手術の期間は前期群281.0日から後期群106.6日と有意に短くなり、経皮的椎体形成術の手術件数は前期群0例から後期群10例へ有意に増加した。ADLの改善度と術後合併症発生頻度は2群間で差を認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016