特集 骨粗鬆症性椎体骨折 −治療の現状と問題点
脊椎椎体骨折の追跡コホート調査
明田 浩司
1
,
山田 淳一
,
竹上 徳彦
,
西村 明展
,
須藤 啓広
,
加藤 俊宏
1三重大学 大学院医学系研究科整形外科学
キーワード:
X線診断
,
危険因子
,
コホート研究
,
性因子
,
脊椎骨折
,
追跡研究
,
ロジスティックモデル
,
重症度指標
,
椎体圧潰
,
大台町
Keyword:
Follow-Up Studies
,
Radiography
,
Risk Factors
,
Severity of Illness Index
,
Sex Factors
,
Cohort Studies
,
Spinal Fractures
,
Logistic Models
pp.895-902
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2016382773
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1997年より2年おきに行っている旧・宮川村(現 大台町)の住民コホート調査データを用いて椎体骨折の追跡調査を行い、胸椎・腰椎側面単純X線像による半定量的評価法に基づき形態骨折の継時的変化について検討した。その結果、平均8年間の経過観察期間で、既存骨折の約25%は椎体変形が進行し、椎体骨折後に椎体アライメントの不均衡が進行する可能性が示唆された。特に中下位腰痛に発生したbiconcave型椎体骨折は椎体変形が進行しやすい傾向にあり、骨粗鬆症治療のもと慎重な経過観察が必要と考えられた。
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