特集 胸郭出口症候群の診断と治療
胸郭出口症候群の病態と分類
園生 雅弘
1
1帝京大学 医学部神経内科学
キーワード:
運動障害
,
感覚障害
,
胸郭出口症候群
,
胸部X線診断
,
筋電図
,
分類
,
医学史(1601-現在)
,
神経伝導速度
,
徒手筋力テスト
Keyword:
Classification
,
Electromyography
,
Movement Disorders
,
Radiography, Thoracic
,
Thoracic Outlet Syndrome
,
Sensation Disorders
,
History, Modern 1601-
pp.998-1006
発行日 2019年10月19日
Published Date 2019/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2020037589
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胸郭出口症候群(TOS)を巡っては大きな議論がある。疾患概念が明確に確立されているのは真の神経性TOS(true neurogenic TOS)であり,頸肋ないし第7頸椎横突起から第1肋骨に延びる線維性索状物によって,腕神経叢が下方から圧迫されて生ずる,母指球優位の筋萎縮・筋力低下を呈する運動障害を主徴とする慢性疾患である。従来の神経性TOSは,disputed neurogenic TOSとよぶべきもので,その概念・存在に疑問が呈されている。
Copyright© 2019 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.