特集 胸郭出口症候群の診断と治療
胸郭出口症候群の画像診断
蓑川 創
1
,
柴田 陽三
1福岡大学医学部附属筑紫病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
局所解剖学
,
胸郭出口症候群
,
血管造影
,
腕神経叢
,
MRA
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Angiography
,
Brachial Plexus
,
Radiography
,
Thoracic Outlet Syndrome
,
Magnetic Resonance Angiography
pp.1016-1021
発行日 2019年10月19日
Published Date 2019/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2020037591
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胸郭出口症候群(thoracic outlet syndrome;TOS)は,神経性TOSが大多数を占め,上肢の挙上位によって症状が増悪する圧迫型と,上肢の下垂位によって増悪する牽引型がある。一方,血管性TOSは誘発姿位による血管圧迫が原因で症状を呈し,多くは神経障害を合併する。まれに慢性外傷(摩擦,圧迫)の結果,血栓閉塞などの血管の器質的変化が生じて症状を呈することがある。このような病態を有するTOSの補助診断法として画像検査があり,本稿では単純X線検査,腕神経叢造影検査,血管造影検査について言及する。
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