発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017306967
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腰痛を主訴に受診となり、MRIにて腰椎疲労骨折と診断された18歳以下の93例125部位(男性78例、女性15例、平均年齢14.6歳)を対象に、CT撮影方法の違いによって骨折部の評価がどのように変化するのかを検討した。斜位横断像と矢状断像のそれぞれの所見を比較した結果、斜位横断像では125部位中32部位で異常所見はみられなかったが、矢状断像では1例を除いて全例に異常が確認された。また、病変部における形状の分類が一致しなかった症例についても、完全骨折では不一致がなかったものの、部分骨折や骨透亮像のみの場合は斜位横断像の方が微細な病変を検出できていない可能性が認められた。したがって、矢状断像の方が病変の検出率が高く、早期病変に関してはより正確に進行度を評価できると考えられた。
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