スポーツ医学
成長期腰部スポーツ損傷における仙骨疲労骨折
兼子 秀人
1
,
村上 元庸
,
西澤 和也
1村上整形外科クリニック
キーワード:
画像強調
,
骨折-疲労
,
MRI
,
スポーツ障害
,
脊椎骨折
,
仙椎
,
X線CT
,
下肢伸展挙上テスト
,
横緩和時間
Keyword:
Athletic Injuries
,
Image Enhancement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Sacrum
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Fractures, Stress
,
Spinal Fractures
pp.451-455
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014255392
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スポーツに関連した腰痛を主訴に受診し、症状が1週間以上続き、MRIを施行した311例を対象に、仙骨疲労骨折の頻度と身体所見を調査した。対象は男203例・女108例、年齢は8~18歳(平均14.3)であった。MRIで仙骨部に骨髄浮腫像を認め、仙骨疲労骨折と診断されたものは7例で、全体の2.3%を占めた。即ち、1週間以上続く成長期スポーツ損傷としての腰痛のうち2%以上が仙骨疲労骨折であった。これら7例の主な身体所見は、臀部痛6例(85.7%)、腰部痛1例(14.3%)、前屈時痛6例(85.7%)、後屈時痛4例(57.1%)、仙腸関節部圧痛6例(85.7%)、股関節内旋時痛3例(42.9%)で、Patrickテストは陽性1例(14.3%)、また全例とも下肢伸展挙上(SLR)テストで疼痛が誘発された。
©Nankodo Co., Ltd., 2014