発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017145981
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膝内側半月板(MM)後角断裂に対してMM後角縫合術(pull-out法)を行い、術後1年以上経過した24例(男3例、女21例、平均年齢66.1±8.2歳)の再鏡視所見について検討した。再鏡視像による断裂部の癒合状態は完全癒合群4例、弛みが3mm以下の不完全癒合群16例、弛みが3mm以上の不完全癒合群4例で、日本整形外科学会膝疾患治療成績判定基準は術前59.4点から術前91.5点へと有意に改善した。また、変形性膝関節症の進行なしは71%、MM内側逸脱は改善群と不変群を合わせて54%と概ね良好な成績であり、再鏡視所見と画像評価との関係においては断裂部の癒合状態と術前・後の半月板偏位率の変化量に相関を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2017