臨床室
保存的治療で治癒した急性特発性脊髄硬膜外血腫の1例
柴代 紗衣
1
,
大塚 和史
,
佐藤 充彦
,
武井 大輔
,
野尻 正憲
1林病院 整形外科
キーワード:
画像強調
,
MRI
,
硬膜外血腫-脊髄
,
縦緩和時間
,
徒手筋力テスト
,
横緩和時間
Keyword:
Image Enhancement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Hematoma, Epidural, Spinal
pp.527-530
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016299852
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55歳女性。腰痛による歩行困難を主訴に、症状出現3時間後に著者らの施設へ救急搬送となった。MRI所見より急性硬膜外血腫と診断のもと同日入院し、安静による保存的治療を開始した。その結果、麻痺確認後19時間の時点で知覚の回復傾向に続き、46時間で筋力の回復傾向を認め、以後、神経症状も徐々に改善し、第7病日で完全に消失した。尚、発症14日後のMRIでは血腫の消失が確認され、その後も症状の再燃は認めず、ADLは速やかに回復、患者は第24病日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016