経験と考察
股関節回旋角度の計測肢位による違い
門脇 俊
1
,
内尾 祐司
1島根大学 整形外科
キーワード:
機能的左右差
,
回転
,
股関節
,
姿勢
,
関節角度測定
,
外転運動
,
内転運動
Keyword:
Hip Joint
,
Functional Laterality
,
Posture
,
Rotation
,
Arthrometry, Articular
pp.511-514
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016299848
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某高校の1年生44例(男性19例、女性25例)を対象に、股関節回旋角度計測の肢位による違いを調査した。その結果、内旋角度は股関節伸展位での計測の方が5~10°大きく、外旋角度は屈曲位の方が15°大きいことが判明した。いずれも計測肢位間で計測値は相関関係を示したことから、単に柔軟性を評価するのであれば、いずれか一方の肢位で計測すれば足りると思われた。しかし、計測肢位による計測値の差が大きい例も存在しており、より詳細にコンディション評価を行うためには両方の肢位での計測を行うほうが望ましいと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016