発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004071662
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tendoscopyにより腓骨筋腱損傷が明らかになった5症例について報告した.5例5足を対象にし,男性4例,女性1例であった.罹患側は右側3例,左側2例で,年齢は平均37歳であった.発症から手術までの期間は6ヵ月~2年であり,関節不安定性を伴うもの1例,腓骨筋腱脱臼を伴うもの2例であった.腓骨筋腱脱臼を伴わなかったもの3例については術前にMRIを施行した.手術はtendoscopyを行い,腓骨筋腱損傷の有無を確認した後,3例に直腸下で腱縫合を行い,1例に鏡視下滑膜切除を行った.術前において全例で腓骨筋腱に沿った圧痛を訴えたが,MRIでは2例でのみ輝度変化が認められた.術後平均1年3ヵ月の経過で全例疼痛は消失し,日常生活に制限なく復帰している
©Nankodo Co., Ltd., 2003