臨床室
寛骨臼蓋部に発生した骨内ガングリオンに対する内視鏡下手術の1例
三又 義訓
1
,
西田 淳
,
佐藤 光太朗
,
鈴木 善明
,
及川 龍之介
,
吉田 瑛紀
1岩手県立中部病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
ガングリオン
,
寛骨臼
,
関節可動域
,
関節鏡法
,
牽引(整形外科)
,
骨疾患
,
MRI
,
X線CT
,
三次元イメージング
Keyword:
Acetabulum
,
Arthroscopy
,
Bone Diseases
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Traction
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Range of Motion, Articular
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Ganglion Cysts
pp.34-37
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015150426
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30歳男。右股関節痛を主訴とした。股関節単純X線で右寛骨臼蓋内側下縁に円形の骨透亮像を認めた。MRIでは右臼蓋前下縁にT1強調像で低輝度、T2強調像で高輝度を示す9×15mmの占拠性病変を認め、骨CTで病変は臼蓋へ及んでいた。以上より、寛骨臼蓋部に発生した骨内ガングリオンと診断し、内視鏡下ガングリオン掻爬術を施行した。手術翌日より疼痛自制内で歩行を許可し、松葉杖歩行で退院となった。術後6ヵ月で安静時痛・歩行時痛ともに消失し、JOAスコアは術前60点から100点へ改善し、再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2015