臨床室
足根管症候群を合併した変形性足関節症の1例
三宅 隆雄
1
,
嶋 洋明
,
奥田 龍三
,
安田 稔人
,
常徳 剛
,
高村 昌樹
,
木下 光雄
1大阪医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
関節固定術
,
変形性関節症
,
MRI
,
足関節
,
足根管症候群
,
X線CT
,
神経伝導速度
Keyword:
Ankle Joint
,
Arthrodesis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteoarthritis
,
Radiography
,
Tarsal Tunnel Syndrome
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Range of Motion, Articular
pp.343-345
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013197297
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65歳女。左足関節部痛と左足底のしびれを主訴とした。5年前から誘因なく主訴が出現し、腰部脊柱管狭窄症として椎弓切除術を受けるも症状は改善せず、紹介受診した。初診時所見では足根管部のTinel徴候と足底の知覚障害がみられ、重度変形性足関節症に足根管症候群の合併が示唆されたため、精査としてCT、MRIと神経伝導速度測定を行い、遊離体による足根管症候群を合併した末期変形性足関節症の診断で、足関節固定術、足根管開放術および遊離体摘出術を行った。術後1年3ヵ月現在、足関節部痛は消失して足底のしびれと感覚障害も改善し、足関節固定部の骨癒合を得ている。
©Nankodo Co., Ltd., 2013