臨床室
関節リウマチによる高度外反扁平足に対してインストゥルメンテーションを使用した変形矯正三関節固定術を施行した2例
山本 崇史
1
,
渡邊 孝治
,
松原 秀憲
,
野村 一世
,
加畑 多文
,
土屋 弘行
1金沢大学 整形外科
キーワード:
Methotrexate
,
Prednisolone
,
X線診断
,
関節固定術
,
関節リウマチ
,
足根間関節
,
扁平足
,
Etanercept
Keyword:
Etanercept
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Arthrodesis
,
Flatfoot
,
Methotrexate
,
Radiography
,
Prednisolone
,
Tarsal Joints
pp.455-459
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013211804
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症例1は61歳女で、左外反扁平足変形を主訴とした。症例2は62歳女で、両外反偏平足変形を主訴とした。いずれも関節リウマチ(RA)による高度外反偏平足であり、インストゥルメンテーションを使用した変形矯正三関節固定術を行い、矯正に伴う踵立方関節の間隙には腸骨より採取した自家骨を移植した。また、強固で優れたアライメント保持が期待されるロッキングプレート固定を行い、後療法は4週間の免荷のプロトコールで荷重歩行訓練を行ったが、インプラントの折損や矯正位損失などの合併症は認めなかった。足部のインストゥルメンテーション手術での後療法に関して、まとまった報告や一定のコンセンサスはないが、ギプス固定が不要で免荷期間が短いことは、下肢手術患者における術後早期の生活の質の向上につながると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013