発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013026097
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上位腰椎間板ヘルニアの発症要因と臨床像を明らかにする目的で、過去10年半の腰椎間板ヘルニア(LDH)手術症例245例(男性168例、女性77例:手術時平均年齢47.8歳)を対象に、L1-L2とL2-L3高位に発症した上位LDHの疫学と画像所見の検討を行った。その結果、L1-L2椎間板ヘルニア(DH)は7例(2.9%)、L2-L3DHは18例(7.3%)で、手術時平均年齢はそれぞれ54.4歳、59.1歳あった。上位LDH25例の大腿神経伸展テスト(FNST)陽性率は64%で、神経障害様式は馬尾型が48%であった。上位LDHは正中型で尾側転位の頻度が高かった。L1-L2DHは椎体楔状化1例(14%)、Schmorl結節2例(28%)などの異常を認めた。L2-L3DHはすべり4例(22%)、椎体楔状化2例(11%)、椎間板楔状化4例(22%)を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012