発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012061437
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厚生労働省の2008年7~12月の診断群分類包括評価(DPC)データを用い、徳州会グループ内の整形外科に関係した主要診断群(MDC) 07、MDC 16の疾患を有している19施設、加えて大学病院を除く全国でMDC 07の症例数が多い上位20施設を対象に、手術件数、構成比率、効率性および複雑性の指標を算出した。複雑性の指標は、全病院の平均在院日数で補正した在院日数と全病院の平均在院日数の比率とした。効率性の指標は、全病院の患者数で補正した在院日数と全病院の平均在院日数の比率とした。対照群として、日本医師会総合政策機構ワーキングペーパーから2006年度DPC参加自治体病院のデータを参照し、グループ内の損益管理表より大規模病院、中規模病院、小規模病院、専門病院と各群に分類して、生産性の指標として人件費生産性を算出した。その結果、MDC 07では手術件数が多いほど複雑性、効率性が高く、MDC 16では手術件数が多いほど効率性が高かった。人件費生産性は、他施設に比べ専門病院で高値であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011