発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012048011
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25歳男。左肩痛を主訴とした。酩酊状態で歩行中、左肩から転倒して受傷した。X線で鎖骨遠位端骨折と、円錐靱帯結節直下の烏口鎖骨間に約15mmの細長い骨片を認めた。鎖骨遠位端骨折に合併した烏口突起剥離骨折と診断し、受傷3日目に手術を施行した。Craig分類typeIIと診断し、鎖骨遠位端骨折はプレート(Scorpion)および軟鋼線で整復固定し、円錐靱帯付着部烏口突起剥離骨折はbone anchorを用いて烏口突起に縫着固定した。術後4日目から後療法を開始し、術後7ヵ月で骨癒合が得られた。Scorpion突出部の違和感を認めたが、疼痛や可動域制限はなかった。術後8ヵ月で抜釘術を行い、Scorpionによる違和感は消失した。
©Nankodo Co., Ltd., 2011