発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011338932
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1:77歳女。関節リウマチで左・右人工股関節全置換術を受けていた。今回、X線で右人工股関節のソケットが内下方に脱転しているのを認め、CTではスクリューが骨盤内壁より突出し、内腸骨動脈と外腸骨動脈に近接していた。スクリューと外腸骨動脈の軽度癒着を剥離した後、人工股関節再置換術およびKTプレートと同種骨による臼蓋再建を行った。術後9週で一本杖歩行で退院となった。症例2:68歳女。右変形性股関節で人工股関節全置換術を受けていた。今回、X線で右人工股関節のソケットの脱転、内下方への偏位を認め、CTでは2本のスクリューが骨盤内より腹側に突出し、1本は外腸骨動脈に近接していた。スクリューと外腸骨動脈の高度癒着を認めたため動脈の一部を切除して端端吻合し、続いて人工股関節再置換術およびKTプレートと同種骨による臼蓋側再建を行った。術後12週でLofstrand杖歩行で退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011